波佐見焼フォトについて

波佐見焼フォトのセラミックパネルは、透光性磁土と呼ばれる、光を透過する性質を持つ磁土によって作られています。

デジタル画像は、画素と呼ばれる濃淡の情報を持った粒子(点)の集まりです。この画素の持つ濃淡の情報を、磁器の厚みに換算し、凹凸として磁器の表面に精密加工したものが波佐見焼フォトのセラミックパネルです。暗い画素のある場所は生地が厚く、明るい画素のある場所は生地が薄くなるように加工されています。

このセラミックパネルの背面から光を当てると、生地の厚い場所はあまり光を透過しないので暗くなり、反対に生地の薄い場所は光をたくさん透過するので明るくなります。これによって画素の濃淡情報が再現され、画像が浮かび上がる仕組みになっています。

制作工程

PROCESS

写真や画像からセラミックパネル転写用のイメージを作成します

写真や画像からモノクロ画像(白黒写真)を作成します。このモノクロ画像をもとに、セラミックパネルの加工用データをつくります。

必要に応じて、背景画像の合成や、画像への文字入れなどの画像処理を行います。

STEP
1

転写用イメージをもとに、セラミックパネルを製作するための石膏型をつくります

セラミックパネルの加工用データをもとに、コンピューター制御の切削機械で精密な石膏型を削り出します

STEP
2

石膏型にセラミックパネルの原料となる磁土を流し込んで成型します

圧力鋳込み装置という機械を使って、出来上がった石膏型に、水で溶いた磁土を流し込んで、固めます。

STEP
3

成型した磁土を焼成炉で焼き上げ、セラミックパネルをつくります

成型・乾燥した生地を、通常の陶磁器と同じ手順(素焼き焼成、釉掛け、本焼き焼成)で焼き上げれば、セラミックパネルが出来上がります。

STEP
4

出来上がったセラミックパネルとLEDパネルを重ねて、フレームに収めれば完成です

LEDパネル、セラミックパネルの順に木製フレームへ格納し、蓋を被せれば完成です。

STEP
5